今まで会社を設立するには、有限会社で300万円以上、株式会社は1,000万円以上の資本金が必要とされていました。
しかし、多額な資本金を要するこの制度がベンチャー起業を阻んでいるという見解から、今年２月１日より最低資本金制度に特例が施行され、資本金最低額に満たない金額でも会社が設立できるようになりました。
なんと、資本金１円でも株式会社を設立することができるようになったのです！
起業促進が目的のため、この最低資本金制度の免除は、起業から５年間に限られています。
５年以内に事業活動によって資本金を準備し、最低資本金（有限会社 300万、株式会社 1,000万）まで増資するのが条件で、この条件を満たせない場合には解散するというのが原則ですが、更に救済策として合資・合名会社への組織変更が認められています。
当然ながら特例の対象となる会社には条件があり、資本金が最低額に満たない間は株主配当は認められないことをはじめ様々な制限があります。
また、この特例の対象となる創業者は、これまで事業を営んでいない個人しか認められていないため、既に個人事業主として活動している人、或いは既存会社の代表者となっている人は、この特例の適用を受けることができません。
個人事業主にも適用されれば非常に有効なのに・・・と残念に思います。
とはいえ、アイディアとノウハウを武器に身一つで起業を考えているケースが多いベンチャーには、会社組織とすることで格段の信用が増し、事業を興しやすくなるこの制度は、ぜひとも活用したいものです。
新規創業には各種助成金なども適用される可能性が高く、更にベンチャー向けの公的融資制度も準備されていますので、資金がほとんどない方が起業するには非常に大きなチャンスです。
独立・起業を考えている皆さん、ぜひ一度ご相談ください。
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